遺言執行人の役割について

花06人が亡くなると、故人の残した財産をめぐって相続が発生します。その場合、どれほど仲の良かった家族でも、相続争いによって険悪になるケースもあります。こうした事態を未然に防ぐために、遺言書を作成しておく方法が有効です。
しかしながら、相続とは、相続人の思惑や利害が複雑に絡み合う場です。なかには、せっかく作成した遺言書の内容さえ無視して、財産を勝手に処分する輩が出てくるかもしれないなどと、疑心暗鬼に駆られることもあるでしょう。そして、このような疑心暗鬼は、相続人の間でも生じる可能性があります。こう考えると、相続手続き中における相続財産の管理などを相続人のなかの誰かに任せるというのは不適当である場合もあります。
こうした不安を解消するために、遺言執行人を選定しておくという方法があります。通常、専門家にその役割を委託するのが一般的です。その力は法的に絶対で、執行人の了解を得ることなく、遺言書の内容を無視して被相続人の財産処分などは、一切できません。例えば、相続人の1人が借金返済を急ぐあまり、手続き終了前に、執行人の了解を得ぬまま、被相続人の不動産を勝手に売却した場合を想定します。この場合、その行為自体が無効とされ、買い取った相手から取り戻すことさえ可能なのです。

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